今週から給食が始まり、約半年ぶりに通常保育時間になりました。午前保育が長かったせいで、流石のお兄さんお姉さんの中にも初日はちょっぴり不安や疲れを見せるお子様もいました。給食の食べ方も今までとは違い、3密を避けるために、はとさんが12時から食事をし、別室へ移動、その後テーブルを消毒し、ひつじ・ろばが12:40から食事をするようにしました。今までしていた給食当番、食事量を減らす、おかわりは無しになり、食事中も話さず黙って食べる、というように形が変わりました。
これまでしてきた事は子ども達の成長を考え、それぞれねらいもあってしてきたことですが、新型コロナの感染予防を優先して変えました。楽しく食事をしながら、食事マナーを伝えてゆくことは難しくなりましたが、これまでとはちがう給食の食べ方の話を子ども達はよく聞いてくれ、教師の指示に従って、1日目から静かに食事をしてくれたのには感心しました。食事の量を減らしたり、おかわりができなくなり、「もっと食べたい…」というつぶやきに切なさを感じてしまいますが、幼児の必要量を盛ってあるので栄養的にはご安心ください。
けれども、新しいやり方で発見したこともありました。ひとつは先に書いたように子ども達が新しいやり方をすぐに聞き分けてくれたこと、話をしないことで食事に集中でき、食べ物を味わい、短時間で食べ終えられること、食後の片付けも密を避けるために順番を待ってひとりずつ行うようになり、かえってスムーズにできるようになったことなど、出来なくなったことを数えるばかりでなく、新たなやり方の中で子ども達が身につけてゆける良い習慣にも目を留めて、新型コロナで不便を感じることがあっても、心健やかに成長できるよう寄り添ってゆきたいと思います。途中入園のろばさん、ちいろばさんも自然に受け入れ、時々乱入されたり、好意を寄せたのに泣かれたりしながらもめげずに楽しんでいる子ども達に感謝です。 (たけこ)